パリの３ツ星レストラン 『Epiqure』

今回の旅行期間中に３６歳になった私ですが、誕生日のお祝いに『Ｅｐｉｑｕｒｅ』（エピキュール）に連れていってもらいました。



エピキュールは、ブリストルホテル（Hotel le Bristol）の中にある三ツ星フレンチレストランです。ブリストルは超高級ホテルで、１番お安い部屋でも１泊８万円くらいするみたいですよ・・。




中庭を見渡すことのできる明るい店内は、エレガントでちょっと可愛いらしさもある素敵な空間でした。

パリには三ツ星レストランが１０軒あるのですが、８月に営業しているのは３軒ほどしかありません。ヨーロッパのレストランは夏のバカンスで１ヶ月まるまる休んでしまう所が多いんです。

そのせいか、パリ滞在中のディナーは全て満席で、ようやくランチの予約がとれた次第です。（※クレジットカード会社を通して予約しました。）　でも、ディナーもランチも、アラカルトで頼めば同じですので、全然問題なかったです。

ちなみにドレスコードはスマートカジュアル以上を求められます。男性はジャケット必須ですが、夏のランチということもあり、ネクタイを締めている人はいませんでした。


まずはアペリティフ（食前酒）にシャンパンをお願いしました。



グラスはバカラ、カトラリーはクリストフルで揃えられています。

お酒には全く詳しくない私達ですが、こちらで頂いたシャンパンは「最高に美味しい！」と感じる１杯でした。（あとで値段も最高だったことを知りました・・。）

そして、アミューズとシャンパンをいただきながらのメニュー選びです。エピキュールのホームページには日本語のメニューがあり、前日にしっかりと検討したので、メニューを渡される前から注文するものは決まってましたが・・。




●アミューズその１　（柚子風味のムース、一口サイズの海老の揚げ物、ミントのゼリー）




●アミューズその２　（コンソメのジュレと頂くポテトのエスプーマ）

言葉で説明するのは難しいのですが、どれも洗練されたお味で、これから出てくるお料理への期待が一気に膨らんできました。




●バケット

外はパリっと香ばしく、酸味、塩気もちょうど良い、申し分のないバケットです。食べ過ぎると、デセールで苦しくなるのはわかっているんですが、やめられないとまらない。




●前菜（トリュフのマカロニ　アーティチョークと鴨のフォアグラ詰め、パルメザンチーズのグラタン仕立て）

マカロニの中に鴨のフォアグラが詰められている贅沢なスペシャリテです。マカロニはとても柔らかく、中に詰まったフォアグラの味わいが口いっぱいに広がります。チーズの塩気がすこし強く感じましたが、個性の強い食材同士をうまく組み合わせてあり、本当に美味しかったです。

常連であるサルコジ前大統領も必ず頼む一皿らしいです。


そして、いよいよメイン料理に。



メイン料理を取り分けているギャルソンにカメラを向けたところ、「私の腕は日本で１番有名な腕になるでしょう。今夜８時のＮＨＫで放送されるんですよね？」と英語で軽口（笑）。

言うこともスマートですし、相当な日本通で驚きました。あとで聞いてみたら、奥様は日本人で、ご自身も目白に住んでいたことがあるそうです。




●メイン（ブルーオマールの殻付ローストをローズマリーでスモークして、タコのカルパッチョと南方野菜のソテー)

エビ界最高峰とも言われるブルターニュ産のブルーオマールです。素材の美味しさをそのまま活かしたシンプルな調理法で、火の入れ具合もパーフェクト。最初の一口目の感動が忘れらません。ただ、量が多くて後半はちょっと飽きてきたかも。（←贅沢な悩みですね）


このあと、チーズを薦められたのですが、お腹いっぱいでお断りし、デセールをお願いしました。




●アヴァンデセール（パイナップルソースとブランマンジェ）

デセールの前のデセールですね。口がさっぱりしました。




●グランデセール（ニャンボーチョコレート カカオソースとカリッと香ばしい薄いチュイルと金箔入りのソルべ）

（私選択）　今回のお料理の中で１番感動したのが、こちらのデセールです。食べるのがもったいないくらいに美しいサッカーボール形のチョコレートの中に、金箔に包まれたチョコレートアイスが入っています。口どけが滑らかなチョコアイスと、サクッとしたチュイルの食感がとてもよく、甘さと苦味のバランスも絶妙でした。







●グランデセール（野イチゴ 低脂肪のフロマージュブラン クリスピーで柔らかいバニラ風味のチュイル、イチゴのシャーベット）

（主人選択）　一口もらったのですが、酸っぱい野イチゴと甘さ控えめのフロマージュがよく合います。イチゴのシャーベットは日本人にはすこし甘すぎかも。




●プティフールその１

寒天のような赤くて丸い玉のなかには液体が入っています。一口で頬張ると、中から酸っぱいアセロラのようなエキスが溢れだしてきました。この外膜の感じは初めての食感です。




●プティフールその２

マカロン、キャラメル、スティックパイ、チョコレートなどなど。。。

既にお腹がいっぱいだったので、「ほんの少しで良いです。」と言ったにも関わらず、色々とお皿に乗せようとします（苦笑）。カプチーノを飲みながらゆっくりと楽しめました。

以上の内容で、合計６０６€でした。

※参考までに内訳もご紹介します。
（前菜８８€×２、メイン１２５€×２、デザート３６€×２、シャンパン４０€×２、ミネラルウォーター６€×２、カプチーノ８€×２）

お料理もさることながら、サービス陣も素晴らしかったです。ギャルソンたちは、いつもにこやかに対応してくれ、動きもキビキビしていて、みんな自分の職業に誇りを持っているように感じました。４～５人一列になって料理を運び、全員が連携しながら同時にクロッシュをぱっと開けるシーンなどはとてもスマートで格好良かったです。メートル（支配人）は日本語はほとんどわからないと思いますが、私たちのテーブルの花を指さして「HANA」、自分の鼻を触りながら「HANA」、と真面目な顔をして言うので思わず笑ってしまいます。お会計が済んで帰るときにも、（帰ったら寂しいという意味で）泣くマネをして、ハンカチをピラピラ振っていました（笑）。これには周りのお客さんたちも笑っていました。最初から最後までお客さんを楽しませようとするサービス心は本当に凄いです。


今年も素敵なお誕生日を過ごすことができました。
こんなに素晴らしい経験をさせてくれた主人に大・大・大感謝です。



ランキングに参加しています。応援して頂けると、励みになります。

　←画面が全部開くまでちょっと待ってくださいね。
　←足あとも残してくださると嬉しいです。

また、コメントも楽しみにしています。ブログをお持ちの方はご訪問に伺いますので、ぜひURL欄も記入してください。